特に独り語り(ストレートトーク)には、語句を伝えるだけでなく、心理学を応用して話力を強化することも重要な要素といえます。その1つが自己暗示をかけることによって話力を向上させるという方策なのです。。
誰でも過去の体験の中で、上手く話せたと思えることが何度かあるものです。その時の服装や身に着けていたものを思いだして、再び同じものを持っていくなどです。プロ野球の監督でさえ試合の日には、勝った試合の時と同じ下着を身に着ける人があると聞きます。
ステージに上がったら「自分は上手いんだ」と信じることも有効な手段といえます。さらに「自分は本番に強いんだ」と言い聞かせておくことも大切です。どんな相手でも、どんな場所でも、ちゃんと話している自分をイメージしておきましょう。とかく錯覚の多い人間ではありますが、スピーチにも自己暗示を上手に応用したいものです。
朝日新聞掲載より